Tuesday, July 24, 2012

現場経験が無くて失敗したこと



今日のケーススタディで読んだ内容は、ある成長途上の企業のIT部門に多額の投資をしたけれど、それが失敗に終わっているという事例。
ケースのメインテーマではないが、僕には目に留まった。

自分が想像したのは、前職での経験。
以下、自分の体験したことを綴る。

前職の車両管理システム・経理システムを立ち上げるというプロジェクトは、ぼくが転職して入社した際、ちょうど終了したところだった。入社して直後にシステムが稼動した。
その1年後にベンダーを切り捨てることになる。システム開発が大失敗に終わり、パートナーとして今後機能しないと判断したからだ。
失敗に終わった理由は2点。


1)不適切なベンダー選定
3社の競合コンペで数億円のシステム開発を検討した際、提案プロセスで最も力が入っていなかったベンダーへの発注を決定した。理由は、弊社と提携しているオークション業者との政治的なこと
2年間の開発期間で次々に開発責任者・営業担当が代わり、下請け業者の人間も同じく担当者が固定されない状況。そのためシステム開発している人間が隅々まで内容を理解し尽くしていないまま作業が進んでいった。


2)現場感覚が抜けた発注側
弊社のプロジェクトチームには現場で営業を積んだ担当者が1人もおらず、ベンダーが弊社の店舗に駐在したのは、2年間でわずか2日間。
経営企画の意図のみを優先的に反映していき、現場の声が拾えない。
営業現場の人間が、打ち合わせに入ったことは一度もない。
結果、2年間で数億かけたシステムは営業現場にとって、非常に煩わしいものになってしまう。

システム開発の目的は、利益を高めること。
利益を高めるためには営業現場の効率性を高めることが必要だと意識して、徹底的に時間を費やして開発してきたのに、結果的には大失敗に終わる。
どの加盟店を訪問しても、本部への信頼性を失っている状態。

以上、自分の体験談の紹介終わり。

ケーススタディの結論で言われていたことは、
・適切で質の高いベンダー選定
・適切な指導をしてくれるITコンサルタント
・適切に開発プロジェクトを進められるIT部門
が必要とのこと。


それが出来れば、苦労しないが、そのためのノウハウや手法は殆ど綴られていないのは残念だなと思う。こういう話を授業で共有したうえで、ディスカッション出来れば良いのだけれど、出来なかったのは自分の度胸の無さ・英語力の無さのせい。本コースでは思いっきり意見をぶつけたい。

1 comment:

  1. 本コースが始まる前にこんなこと書くのもなんだけど、B-Schoolとはもしかしたら、こういう上辺だけのものをただひたすら学ぶ、だけの場所なのかもしれないね・・・

    ReplyDelete